

基本データ
(森林階層)

どんな植物?
カジノキは、日本に古くから存在する 『史前帰化植物(古い時代に渡来し野生化した植物)』の一つとされ、非常に深く人々の暮らしに関わってきました。 繊維の王者とも呼ばれ樹皮の靱皮(じんぴ)繊維は、日本固有の紙である和紙(の主要原料の一つです。また、古代の衣服である太布(たふ)や木綿(ゆう)の原料でもあり、神事に使われる幣(へい)や御幣(ごへい)にも利用されてきました。 神聖な樹として、七夕の「短冊」の起源とされ、長野県の諏訪大社の神紋として用いられるなど、古来より神聖視されてきました。 異形葉性: 葉の形が個体や枝の位置によって大きく変わる「異形葉性(いけいようせい)」を持ち、同じ木から切れ込みのある葉とハート型の葉がつくという個性的な特徴があります。 日当たりを好むパイオニア植物(先駆植物)です。 山地や川岸、荒れ地など、比較的土地が撹乱された場所にもいち早く侵入して生育します。温暖な気候を好み、日本では本州以南で広く見られます。 根圏の範囲 根は比較的浅く、横に広がり、非常に繁殖力が旺盛です。地下茎から次々とひこばえ(根萌芽)を出して株を広げます。 これらの観点からアグロフォレストリーなどの遷移初期にも非常に有用なバイオマス形成植物としての価値もあります(有機物増産植物)

育て方

活かし方
日なたを好みます。日当たりが悪いと生育が悪くなり、葉が小さくなります。 和紙採取を目的としない場合は、非常に成長が早いため、毎年適切な強剪定が必要です。剪定しないと10mを超える高木になります。 繁殖力への注意 地下茎や根からのひこばえが非常に旺盛で、隣地や舗装を突き破る可能性があるため、植栽場所は十分なスペースを確保するか、地面に防根シートを敷くなどの対策が必要です。 移植は比較的容易ですが、春先に強く剪定すると切り口から樹液が多量に出ることがあります。 おすすめ調理法 果実(チョジツ): 完熟したオレンジ色の果実は甘く、生食できます。ただし傷みやすいので、すぐにジャム、果実酒(カジノキ酒)、またはシャーベットなどに加工するのがおすすめです。 新芽(若芽): 山菜として利用できます。アク抜きをして、和え物や天ぷらにすると美味しく食べられます。 薬用効果 漢方では、果実を**「楮実(チョジツ)」、樹皮を「楮皮(チョヒ)」**として利用します。 楮実(果実): 滋養強壮、利尿作用、目の疲れの改善などに用いられます。 楮皮(樹皮): 利尿やむくみ改善などに使われます。 注意: これらは伝統的な薬草としての利用であり、自己判断での使用は避け、必ず専門の知識を持つ伝統医師や薬剤師に相談してください。 過去の人々の伝統的な利用方法 和紙の製造: 樹皮を蒸し、皮を剥ぎ、煮て、叩くという複雑な工程を経て、良質な和紙(楮紙)の原料とされます。 台湾でも伝統民族がその繊維から服を作成しており、現在も重要な民族衣装として利用されています。 織物(太布): 樹皮繊維を糸にして織った布は、古くから日常着や神聖な衣料として使われました。
※食用・利用に関するご注意
本ページの情報は、植物の一般的な特徴や伝統的な利用例を紹介するものであり、特定の効果・効能を保証するものではありません。
食用・その他の利用については、利用者ご自身の判断と責任において行ってください。
体質や体調によっては合わない場合もありますので、少しでも不安がある場合は、専門家や医療機関にご相談ください。
誤った利用による事故や体調不良などについては、責任を負いかねますのでご了承ください。

おすすめ品種

備考
参考資料
記事を書いた人
JUN
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